ベッセルグループの歴史①

HISTORY

おもてなしの基本が、異業種への参入を成功させた。

1984年、福山ニューキャッスルホテルのオープンと同じ時期に、ホテル以外の事業もスタートしています。

菅田:
福山ニューキャッスルホテルのオープンに合わせて、ビル管理や客室清掃など、ホテルに付随する業務が必要になりました。これだけのホテルですからね。そのために大阪の大手だった互光建物管理と合弁会社を立ち上げ、福山互光建物管理株式会社を立ち上げました。旅行代理店のキャッスルトラベルビューローのオープンや、印刷工場の新設なども、この年でしたね。

竹口:
福山ニューキャッスルホテルがオープンした時、私は福山キャッスルホテルの宿泊部にいました。管理職の方々が福山ニューキャッスルホテルの要職に就かれたこともあり、キャッスルホテルで責任を持ってやりなさいと言われて、そこから2年ほど残っていました。私は新卒の一期生で、当時20代の後半で若かったこともあり、これは「チャンス」だなと感じていました。

1996年には、しぶや美術館とドトールコーヒーショップの松山湊町店がオープンしました。

菅田:
当時、そのあたりのことはすべて私が担当しておりました。現在会長である澁谷から、当時の2大柱だったホテル業と印刷業だけでは弱いということで、将来性のある事業を作ろうと言われました。それでドトールコーヒーショップをはじめました。様々な事業の中で、ドトールコーヒーショップというチェーンが西日本や中四国になかったんです。また、ドトールのみならず、マクドナルドをはじめとしたナショナルチェーンを主たる事業にしている優秀な会社があり、当社もやってみようということで、挑戦が始まりました。

その後、広島紙屋町店、神戸三宮北口店と矢継ぎ早に出店されています。

菅田:
順調に滑り出したということもありますが、非常にいいスピード感で出店していけたと思っています。異業種参入は決して簡単なことではありませんが、ホテルで培った接客力がうまく活かせました。当時、ドトールコーヒーのFCは、たとえば商店街の文房具屋さんやブティックが将来食べていけなくなることを見越して始めたりするケースも少なくなかったんです。そういう人たちと比べれば、私たちには「おもてなし」の基本ができているスタッフがいましたから、そこは強みを存分に活かせたと思っています。

竹口:
2店舗目となる広島紙屋町店は、私が店長をやっていました。その前までは福山ニューキャッスルホテルで支配人をしていたのですが、40歳時に新しい事業展開ということで、96年6月にドトールコーヒーショップ事業に異動になりました。業種によってやはり勝手が違うので、いかに効率よくおもてなしをして、売上につなげていくか。初めてのことばかりでとてもいい経験をさせていただきました。その時、菅田専務が企画室長で、10店舗に到達するまでご一緒させていただきました。FC事業の取り組みによって、ベッセルグループ全体としても多くの学びがあったと思います。

最近ではパートナーコンテストで受賞する店舗も増えています。

菅田:
パートナーコンテストは接客に対して評価される賞ですから、受賞を目標として掲げています。JR加古川駅店は当社でも一番優秀な店舗ですし、西日本でトップクラスだと思います。今後は、ドトールコーヒーに加えて、すでに1店舗を運営している星乃珈琲店も展開していきたいと思っています。同じカフェではありますが特徴はハッキリと違います。スピーディーさが求められるドトールと、ゆったりとした昔の喫茶店のような星乃珈琲店。この両方を展開していけたらと考えています。FC事業部での展開を広げていくことで、グループ全体の幅を広げていければと思っています。