ベッセルグループの歴史③

HISTORY

夢のある福山ニューキャッスルホテルをつくりたい。

2004年にはグループ全体で「カイゼン活動」をスタートされています。

竹口:
澁谷会長がトヨタ自動車に視察に行った際に感銘を受け、当社でも取り入れられないかということで始めました。当社は新入社員の声が会長にまで届く仕組みが二つあります。一つはりん議書。そしてもう一つがこのカイゼンです。一度受け付けたら、途中で誰かが止めることはできません。最終権限者まで必ず届くようになっています。たとえば、いつもは上に置いてあるペンを右側に置いた方が0.5秒動作が早くなるのではないか。そういった当たり前すぎて気づかなかったことにカイゼン活動を通してみんなが気づき始めた。いかに仕事の効率を上げられるか。楽しく仕事をするか。現在は、社員に限らずパートのみなさんまで、一人ひとりが毎月最低1件は考えて提出してくれるようになっています。この取り組みによって、仕事の生産性はかなり上がっていると思います。

福山ニューキャッスルホテルに関しては大きな節目というと、いつになりますでしょうか。

竹口:
2000年の4月にチャペルをオープンしました。ちょうどその頃は結婚式が様変わりをはじめた頃で、神前式から教会式へと移行していた時期でした。周りの結婚式場もチャペルをつくりはじめ、お客様の獲得競争がはじまっていた頃でもありました。ホテルであれば、たとえば披露宴会場に仮説の教会を作るという方法もありますが、それだとお客様の要望に応えることができません、それは、私たちの目指す姿ではないんです。お客様のご要望にしっかりとお応えしたい。だからこそ、教会をつくることを決めました。それによって、7割から8割くらいは教会でというように様変わりをしていきました。ちょうどブームというか、時代に沿う形で進化を遂げられたと思っています。

2000年を機に、毎年何らかの改装やリニューアルを続けられています。

竹口:
それは意図的にそうしています。年々順を追って改装をかけています。客室も一度に改装するのではなく分けて行っており、宴会場も改装しました。菅田専務が総支配人をされていた時には、この16階も客室だったんです。ですが、稼働率を考えると、最上階を現在のような食事会などができる会場にして利用していただいた方がいいのではないかということでリニューアルしました。お城が見えて、市街地が見えて、海も見えるし、昔は花火大会も見られたんです。福山にはこういう場所はあまりないので、リニューアルするという判断は正解だったと思います。

菅田:
今は花火が上がる場所が変わってしまい見られないのですが、当時はオードブルなどを部屋にご用意して、お食事をしながら花火をお楽しみいただける花火プランを提供し、たくさんのお客様にお越しいただきました。

竹口:
花火は見えなくなってしまいましたが、この最上階は福山城の天守閣と視線の高さが同じくらいですので、地元の方も初めての方も、お城を望みながらお食事ができることを現在は最大のおもてなしとしています。

最後に福山ニューキャッスルホテルの今後の展望を聞かせてください。

菅田:
今や福山にはシティホテルは私どものホテルしかありません。だからといって慢心してはいけませんし、お客様は様々なホテルを見られているわけなので、恥ずかしいことはできません。お客様が各地から大切なお客様を招待される際にご利用いただくこともあります。あるいは、全国規模の会合や宴席の会場としてご利用いただいたり、宿泊されたりもします。ですから、ただのホテルではなく、社会的な役割を担っているということを忘れないようしていきたいです。

竹口:
客室のリノベーションは一通り完了したので、今度は宴会場を改装していきたいですね。あとは、ホテルならではのおもてなしということで、いかに新しく創造的な料理を提供できるかも大切です。福山ニューキャッスルホテルを利用しいただくことで、お客様に喜んでいただける。そういう原点を大事にしていかなければなりません。顧客満足は永遠の課題。これまでと同じように、常に進化し続けていくことが重要です。それから、今駐車場になっているところに、ニュー・ニューキャッスルホテルを建てたいというのが私の夢です。ここ福山の地で唯一のシティホテルを守り続けたいですし、そのために売上を上げ、新しいニューキャッスルホテルをつくりたい。それが、私の個人的な大きな目標でもあり夢です。もっといろいろな施設や庭園があってもいいのではとか、今のニューキャッスルホテルではできていないことを実現し、これまで以上に「夢のあるニューキャッスルホテル」を築いていけたらと思っています。