当館について

当館について

館長挨拶

芸術という観点から、地元へ貢献していきたい。

ベッセルグループの創始者である澁谷昇が収集した、小林和作画伯の作品を展示するところから始まったのが、しぶや美術館です。本館は、創業時の古い日本家屋の良さをそのまま残しており、中には展示室のほか、和室や茶室も備えています。
また、奥に進むと近代的な建物の新館があり、コレクション展では小林和作画伯がホテル開業に際して作製した約2m×約5mの大作2点をご覧いただけます。

当時から変わらずこの美術館が目指しているのが、地元への貢献。展示作品の中心は今も、備後にゆかりのある画家の作品です。
また、各種文化教室やお茶会の開催など、地域文化活性化のための情報発信も行っています。地域に根ざしている美術館だからこそお客様との距離が近く、気軽にご感想をお伺いできるのは、しぶや美術館ならではだと思います。

しぶや美術館館長 澁谷 早苗
しぶや美術館館長 澁谷 早苗

ホテル事業で培ったおもてなしの精神を、美術館にも。

地域への貢献と並んで、しぶや美術館が大事にしているのが、ホテルのおもてなしを宿すということ。母体であるベッセルグループがホテル事業を行っており、その精神を美術館にも反映できればと考えています。
おもてなしへのこだわりと地域社会への貢献をかけ合わせて、これまでにないような美術館を目指していければと思っています。

美術館の歴史

しぶや美術館は、1993年(平成5年)11月に、創設者澁谷昇の所蔵品の寄贈を受け、福山ニューキャッスルホテル地下1階に開館しました。
※現在は移転しています。
日本の画壇に大きな足跡を残した小林和作画伯の作品を中心に、備後にゆかりのある作家の作品を幅広くコレクションしています。

1996年(平成8年)4月、創設者澁谷昇の旧宅(福山市本町)を改修し、別館(現しぶや美術館)が開館しました。

2003年(平成15年)4月、別館の北側に2階建の新館を増設。福山ニューキャッスルホテル地下1階(福山市三之丸町)にあった旧「しぶや美術館」の所蔵品や機能を新館へ移し、2館を統合して、ひとつの「しぶや美術館」になりました。

日本家屋を改修した本館(旧別館部分)は、純日本的佇まいの外観・内観を持ち、中には2つの展示室、和室、茶室、やきもの工房等があります。
茶室や和室は、お茶会や催し物に利用されています。
和室では、庭園を眺めながら抹茶やコーヒーを楽しむこともできます。
(行事や貸館予約時は、ご利用いただけませんのでご了承ください。)
春には藤棚の下で野点が行われます。

やきもの工房では、陶芸教室をはじめ様々な文化教室が行われています。
陶芸教室、絵画教室、色鉛筆画教室など。

展示室は、所蔵品の展示のほか、貸館として一般の方の創作発表の場にも利用されています。

奥の渡り廊下を進むと、近代的な2階建ての新館があります。新館では、所蔵品の作品展のほか、年1~2回企画展も開催しています。
又、こちらも貸館として、一般の方の作品発表の場としても利用されています。
コンサート・各種体験講座などの催し物や、ソシアルダンス教室も開催しています。

新館1階壁面には、小林和作画伯の大絵画「南紀州の海(太地附近)」(2.4×5.35m.)と「奥飛騨の新穂高温泉附近」(2.4×5.6m.)2点を設置。これは、当館の創設者でもある澁谷昇が、昭和49年に福山の近代ホテルのさきがけとなった「福山キャッスルホテル」をオープンする際、ロビーに設置した巨大キャンバスに画伯に直接描いていただいた作品です。長らく福山の玄関口となるホテルで旅行者を出迎えてきましたが、同ホテルが老朽化のため2002年(平成14年)9月に閉館し、当館に移設されました。年2~3回の新館コレクション展で公開しています。

※コレクション展以外の時期は、移動壁で覆い、企画展や地域の方の作品展会場として他の作品が展示されていますので、ご覧いただけません。コレクション展の日程は、展覧会スケジュールでご確認ください。

小林 和作 「南紀州の海(太地附近)」
小林 和作「南紀州の海(太地附近)」
小林 和作「奥飛騨の新穂高温泉附近」
小林 和作「奥飛騨の新穂高温泉附近」

公益財団法人しぶや美術館では、地域文化活性のための情報発信を目的に様々な試みを行っています。
ぜひ、あなただけの楽しみを見つけてお越しください。

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